こんなグラインダーセットを待っていた。
ケースに入れて、リュックに投げ込んだ瞬間からあなたのコーヒータイムは劇的に変わる。全ての道具が一級品だから、僕たちは考える必要はない。連れて行けばいい。ただそれだけ。
現在makuakeにて先行販売中の1 Zpresso社のQ2 COFFEE SETを徹底レビューしてみた。
Makuake : 特別な一杯を持ち出そう!どこでも最高の珈琲を楽しむセットQ2
Q2コーヒーグラインダーセット
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【開発メーカー】 1Zpressoについて
1Zpressoは近年注目の台湾のコーヒー器具ブランド。設計者が精密機器生産工場出身とあって堅牢で高性能なコーヒーグラインダーを数種類リリースしている。
台湾は近年、コーヒーブームの高まりが急速に進んでおり、提供されるコーヒーの質はもちろんのこと、バリスタの技術やコーヒー器具の性能も大きく向上している。こういう話をすると、日本にはまだ追いつけないとか、HARIO製品は世界中でどれだけ使われているかしっているの?とか言う人がいるが…
はい、知っています。では逆に知っていますか?
台湾で来月開催される台湾COFFEE SHOW(11/15-11/18)の昨年の来場者数を。参考までに先日、日本で行われたアジア最大のスペシャルティコーヒーイベントとされるSCAJ2019は34,519人でした。
正解は…199,023人。約6倍ですよ。開催日数が1日多いとかTEAやWineのブースもあるとか違いはあれど、それでもですよね。ちなみにブース数は1700ブース(日本のSCAJは316ブース)。出店者は出店メリットがあるから高い出店料を投下して、それ以上の利益を取りにいく。『数』はイベントの勢いそのものですよね。
日本スペシャルティコーヒー協会の方! 台湾みたく土日も開催日にして欲しいよ
話がだいぶそれたが、要は競争の激しい地域で頭一つ抜けてくるのは理由があるということ。実機を見ていこう。
Q2コーヒーグラインダーを使ってみた
高品質の素材
まず驚いたのが、パーツひとつひとつの素材が非常に品質が高いということ。こちらのベアリングが搭載されたグラインダー軸と刃は密度の高いステンレスを使用しており、非常に重い。
グラインダーにとっての生命線とも言われる『軸』が強く、金属ベアリングを採用することで徹底して刃のブレを抑えている。
金属パーツの無骨さがかっこいい
グラインダーの軸と刃(上の画像)だけで197gあった。その他のパーツ全ての重量よりも重く、小型・軽量を売りにしているQ2コーヒーグラインダー中でも心臓部へはしっかりと重量を集約。メリハリの効いたコンパクト設計だ。
グラインダーの刃
コーン式・円錐螺旋状の刃。1Zpressoが得意とする精密なデザインによる切れ味と均一性、風味を追求したステンレス刃。
軸同様に高密度で耐久性の高いステンレスを使用。特殊な表面処理で耐酸化性能を持たせた刃は豆の風味を損なうことなくカットすることが可能で、錆や摩耗にも強い。
メンテナンスのしやすさ
特殊ネジや接着剤を使用しておらず、分解清掃と組み立ても非常に容易。いつでも清潔に、美味しいコーヒーを淹れるためのメンテナンスが手早くできる。
アウトドアに最強のセット
僕はアウトドアに頻繁に行くわけでは無いが、これ最高。
いざキャンプや屋外で食事なんてときに、手軽にケースで持ち出せる。しかも強化プラスチックなので取り扱いも神経質にならなくてOK。
こういう手軽さが無いと本格的でなくていいやってなってしまうことも
二重構造のステンレスカップ×2
グラインダーに同梱セットされている道具が、おまけのクオリティでないのが好感できる。このステンレスカップは耐熱のダブルウォール加工で、画像のとおり飲み口(縁)をフレーバーが感じやすいよう丸みのある外側に反った設計にしてある。
ダブルメッシュフィルタ
ダブルメッシュフィルタにより、ペーパーフィルターでは味わえないコーヒーの旨味であるコーヒーオイルを透過。
本来メッシュ式ではデメリットになる微粉(粉っぽさ)は、しっかりカットするためアウトドアらしい風味豊かなコーヒー本来の味が愉しめる。
これ一番驚いたかも。商品化していいクオリティだと思う
その他 いいなと思ったところ
木製ハンドルが握りやすく、球体が回るので手の平にもストレスなくスムーズなグラインドができる。
粒度調節ダイアルに番号が振られているので、微調整をするときに便利。普段最も使用する番号を軸に、ダイアル番号を覚えれば好みの粒度を覚えやすい。
粉受けと本体の結合部が締めやすく使いやすい。いろんなコーヒーグラインダーをいくつも触っていると、こういった細部が甘い製品も多い。またクロム加工を施して外観もかっこよく、丈夫に仕上がっている。
均一性と微粉をチェック
【#中細挽き ペーパードリップ】
極めて高い均一性。家庭用のグラインダーでもこの均一性はトップクラスだろう。アウトドアでは贅沢すぎるクオリティ。コンパクトで軽量なので普段使いとしても使用したい。
粒度(メッシュ)は極細挽き〜粗挽きまで高い精度で対応。ダイアルひと目盛りで変化する微細な粒度変化を調節可能なため、お気に入りの粒度を見つけることが可能。
ポーレックスミルとの比較
アウトドアで人気のコーヒーミルといえば、JAPAN PORLEX社のコーヒーミルだろう。家庭用としても広く使用されており、Made in JAPANで評判も良い。今回は挽き目の均一性と微粉量を比較してみた。
均一性
拡大すると均一性に差が生じているのが分かる。Q2Coffee grinderではグラインドされた豆の大きさとカットされた形状がより均一となっているのがよく分かる。
鋭利なステンレス刃と密度の高い軸からグラインドされることで、ポーレックスに代表されるセラミック刃のすり潰す(砕く)グラインドとは精度も味も一線を画する。
微粉
微粉量にも差が出た。5gのコーヒー豆(中細挽き)に対して微粉が0.6g、ポーレックスミルでは同条件で微粉が1.2gと倍の量が検出された。
やはり非常に微粉量は少ない。これが雑味の少ないフレーバーの良いコーヒーをつくる。豆ごとの特徴を引き立たせてくれる。
製品仕様
ハンドル長さ :140mm
本体重量 :385g
容量 :20g
素材 :ステンレス、木、他
生産国 :中国(Designed by 1 Zpresso in 台湾)
付属品 : ステンレスカップ、フィルター
: ポーチ、ブラシ、専用ケース
販売予定価格 :27,800円+税
終わりに・レビュー
コーヒーグラインダーは戦国時代に突入したように思う。群雄割拠の中、高価格帯のグラインダーに私達が求めるものは何だろうか?挽き目の均一性は当たり前。耐久性?デザイン?小型化?電動化?
なかなか差別化が難しくなっている中で、それでも均一性にこだわり、使用する素材にこだわり、そしてCoffee Setというアウドドアツールとしての提案。
『届いたその日から あなたのコーヒータイムは変わります。』
というキャッチフレーズのとおり、アウドドア好きも、そうではないCoffeeLoverも、このコーヒーセットから始まる特別な1杯は、あなたのCoffeeLifeをきっと豊かにしてくれるだろう。
最後になるが、サイズ感も類似しているポーレックスと粒度比較をした際、本当に驚いた。優秀なはずのポーレックスがまるでオモチャの道具のようにハンドルが重く、軸がぐらぐらにブレるのを感じた。
1 Zpresso社の類稀な精巧技術を詰め込んだスマホサイズの高性能コーヒーミルを是非試してみて欲しい。
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