Peugeot G0 ”Peugeot G Series”

Peugeot G0

型番:Peugeot G0(Gシリーズ)
年代:1876-1936
寸法:高さ205mm/直径90mm
素材:鉄と木

フランスPeugeot社のPeugeot G0コーヒーミル。Gシリーズは、G0~G4まであり1876~1936年の比較的長い間製造されていた。シリーズではG0が一番小さく、G4が最も大きい。G0は製造個数が少ないことから現在非常に価値の高いモデルとなっているが、中でも折りたたみ式ハンドルはより一層希少。無垢硬質の木、アイアンプレートのボディと鋳鉄製ハンドルが1世紀近く経てもこの質実剛健な美しいヴィンテージの佇まいを維持。内部は容易に分解清掃が可能。

プジョーといえば今では自動車メーカーとして有名だが、その歴史は古く1500年代からモンベリアールのヴァンドンクールにプジョー家の歴史は始まり、製粉業を営み拡大。その後農業から工業へと転身。製品は農機具から自転車、ミシン、手術道具など生活金物を次々と世の中へ送り出す。金物加工技術が発展する中で1840年代からはコーヒーミルも製造されるようになる。コーヒーミルはプジョーにとって看板事業となり、やがてその高い加工技術が自動車製造へと引き継がれていく。

プジョー社のコーヒーグラインダーは上記の創業時の経緯からも鋼材(刃)に定評があり、当時の熟練工によってひとつひとつ制作されたコーヒーミルは根強い人気がある。その当時使われていたコーヒーグラインダーは、インテリアとしても素晴らしい佇まいであるが、今でも現役で使用できるものが多い。