皆さんはコーヒー豆や挽いた粉を一度に別の容器へ移す際、どんな道具を使っていますか?
大半の方は、何も使用していないのが一般的かと思う。通常、お気に入りのキャニスターや保存瓶などにコーヒー豆(粉)を移す際、購入時のコーヒー保存袋からザッと流し込めば事が足りる。最近のコーヒー袋は性能が良いので、店舗で買ってきてそのままという方も多いだろう。
これから紹介する漏斗、敢えて取り上げる必要は無いと思っていたのだが、過去より当サイトから外部サイトへ多くのアクセスがある。サイト内では補助ツールとして何度か画像で登場している程度だが、読者からの照会も定期的にあるので。関心の高い人が多いようだ。
今回はそんなCoffeeLoversが気になる万能な漏斗(じょうご)について紹介したい。
錆びにくい漏斗
この漏斗、日本一の金属加工の産地である新潟県燕市に所在地を置く遠藤商事という会社が製造しているもの。ホテル・レストラン向けの業務用キッチンウェアを中心に約70年にわたり愚直に日本の食を支えている企業だ。
僕がAmazonで購入した5年ほど前は、評価も数件しか無かったが今では最も評判の良い漏斗のひとつになっている。当時、この漏斗に決めた理由は ①18-8ステンレスの日本製であること、②先端口径が26mmの広口タイプであることの2点が気に入って購入した。
18-8ステンレスとはクロム18%、ニッケル8%が含有するステンレスのこと。特徴としては非常に錆びにくい。そして耐久性抜群。5年間使用している今でも錆び一つ見当たらずピッカピカの状態。もちろん変形も無い。食品に直に触れるだけにこの耐食性(錆びにくさ)は最も重要なポイントだろう。
コーヒー好きに人気の漏斗
なぜコーヒー好きに人気なのか?
人気の理由は漏斗の大きさと、スムーズさだろう。上径が155mmあるため、一度に多くの豆を流し込む際や、粉を袋分けする際にも難なくこなす。特に自家焙煎をする人は焙煎後のザルから容器へ移す際などは上径の大きさの恩恵を感じるだろう。
僕の場合は挽いた豆を家族や友人に分ける際に粉が飛び散らない広さがとても重宝する
また、下径も26mmと大きく、磨き込まれたステンレスのためスムーズに流れ落ちる。安価な漏斗の場合、この滑り具合が大きく異なる。
アウベルクラフトの焙煎器具との親和性
当サイトでも過去に紹介しているアウベルクラフト製の自家焙煎器具と遠藤商事のロートの相性の良さも人気の理由となっている。焙煎時には漏斗を多用するが、他の漏斗では実感しづらい安定感がある。
Amazonのレビューをみると、この記事をみて購入してくれた人が多いみたい
過去記事 : アウベルクラフトの手回し焙煎機を使ってコーヒー自家焙煎に挑戦!!
フックが便利
キッチン等に引っ掛けておけるフックがとても便利。溶接も丁寧になされており技術の高い仕事ぶりが窺える。
まとめ
見た目が美しくて衛生面に優れ、使い勝手も抜群。家に別の漏斗がある人は、その使い心地の差に感動するだろう。遠藤商事の漏斗が各所で高評価なのはそんな使用者の呟(つぶや)きたくなるような生の声が中心なのだ。
僕は米を移すときも、ジャムを移すときも、茶葉も小麦粉も汁物も油も、いつもこの漏斗を使う。詰まらないことがこんなにも楽だったとは。サラッと流れて、サッと洗って引っ掛けたら終わり。アウトドアでも大活躍。一家に一つ置いておくべき品といっても言い過ぎでは無い。
こういった素晴らしい物作りは、多くの人が手に取る機会があることを切に願う。ありがとう遠藤商事。珈琲の用途に限らず漏斗を探してる人は、ぜひチェックしてみて欲しい。一生モノの漏斗にきっとあなたも感動せずにはいられないだろう。