世界一美しい開化堂のコーヒーキャニスター
〜One of the most beautiful coffee caddy in the world〜

美しいコーヒーキャニスターに出会った。

手に馴染む滑らかな曲線に、丁寧に磨き上げられた銅の光沢。360度全く隙のないデザイン。僕はこれまで沢山のコーヒー豆保存容器を購入しては、飽きてを繰り返してきたが、今回の開化堂の茶筒は遂に終着駅となりそうだ。

開化堂  茶筒(キャニスター)
開化堂HP
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コーヒーキャニスターに求める性能とは?

そもそもコーヒー豆保存容器に求められる性能とは何だろうか?

焙煎後のコーヒー豆や、グラインド後のコーヒーの粉はとてもデリケートな味の変化を起こすことを考えると最も大事なのは『コーヒー豆の鮮度維持』であろう。ではコーヒー豆の鮮度劣化を加速させる主な要因は何か?

コーヒー豆の鮮度劣化の原因
  • 空気…触れることで豆が酸化
  • 湿気…豆が空気中の湿気を吸収
  • (紫外線)…紫外線は食物を劣化させる
  • 温度…高温の場所において劣化速度があがる

「コーヒー豆は使用する分だけ取り出したら残りは冷蔵庫内で保管すると良い」という記述や説明を見聞きすることが多々あるがこれは正しい。コーヒー豆は高温多湿の場所を嫌うし、粉の状態であれば尚更だ。

しかし一方で珈琲豆は焙煎後も二酸化炭素を放出し、空気中の湿気を吸い込む。コーヒー豆をシューズボックスの湿気&ニオイ取りとしても使用するなんて知恵もそのためだ。これを冷蔵庫内で誤った保存方法をしてしまうと庫内の様々な食品のニオイを豆内部まで吸気してしまう。


(完全密閉しているつもりでも僅かな隙間から湿気やニオイは入りこんでくる。また透明なガラス瓶では日の光が入り込み温度や紫外線による劣化が進みやすい。)

香りが生命線のコーヒー豆にとって、そのようなニオイを集めたコーヒー豆は決して美味しくない。

また、僕の経験から言うと、生豆から冷蔵保管をするようなロースターでもない限り、個人としての通常の保存方法において、1-2週間程度の期間では室内保管と冷蔵保管を比較した際の温度や湿度における劣化の差は少ない

それよりも明らかに劣化を促進させる原因は光と空気である。つまり遮光、気密性の重要度は高い。この2つが守られていれば1-2週間程度では大きな違いは出づらく、故に求める性能は以下を重視したい。

コーヒー豆保存容器に求める性能  =  遮光性・気密性

開化堂の茶筒

伝統と機能美

日本で最も古い歴史を持つ茶筒とされる開化堂。乾燥した茶葉の風味を落とさないように気密性が高く一切の光を遮光するように作り込まれており、高温多湿な日本の気候を克服した日本の伝統工芸。

そのクオリティの追求は“気密性”が極めて高く、京都らしい無駄のないミニマルで美しい“ 機能美 ”を生み出した。


Kalita(カリタ)の銅製ドリッパーとの相性も抜群

使い込む程に味わいを深める茶筒


出典:www.kaikado.jp

毎日使いながら育てる。使うほどに銅の味が出てくる。まさに一生モノ。銅は10年使用すると右側の風合いに変化していくという。

 


出典:www.kaikado.jp

コーヒー用保存缶として

珈琲用のラインナップの中には取手が付いたタイプもある。中蓋の上にスプーンを収納できるようになっており、自身の好みや用途に合わせて選択すると良い。

先日、開化堂の方とお話する機会があった。製造されているのは200gや400gのような個人使用のキャニスターのみかと思いきや、最近ではロースターが焙煎後の豆の一時保管場所として業務用サイズの一貫目茶筒を使用しているとのこと。有名なロースターだった。気密性の高さによる鮮度維持力を評価してのことだろう。

今回紹介したタイプなどは、こだわりの自家焙煎店やカフェなどで使用している店も時折見かける。

新作:三菱マテリアル開発の99%表面除菌素材

コロナ禍で、ウイルス除菌や消毒への意識が高まり続ける日々。三菱マテリアルの新開発された合金『クリーンブライト®(淡黄銅)』という素材を使用。

銅やブリキの茶筒と違い色変化があまりないのが特徴。そして、除菌高価を狙って開発されただけあって30〜90分で99%の表面除菌能力を併せ持つ。
 これは素敵。経年変化楽しむのもいいけれど、長く使ってると購入時の輝く美しさはやっぱり惹かれてしまう。除菌機能までついてるなんて反則でしょ

 

追記:お手入れ編

こちらの記事を投稿してから2年が経過して銅茶筒にだいぶ風合いが出てきた。そうなると考え出してしまうのが、「購入当初のあの光沢も美しかったな」という懐古の情。

開化堂のキャニスターは経年変化を愉しむのが和の心だと分かってはいるが、それでも購入してきたときのあの圧巻の美しさが頭から離れない。せっかく丁寧に育ててきた色の変化を放棄して時計の針を巻き戻すのには開化堂へ『磨き直し依頼』もできるそうだが、近年のブームもあって相当な時間が掛かりそうだ。

そこでピカール金属みがきを使用してどのくらい光沢を取り戻せるか試してみた。

購入して2年以上になるので、だいぶ飴色に落ち着き始めている。銅茶筒は真鍮や錻力と比べて色変化が早い。

ピカールを布につけて一撫でしただけで真っ黒の汚れが落ちる。艶も出始めており期待大。

隅々まで磨いたら、布の汚れていない乾いている箇所で拭き取りながら磨いて仕上げる。 

2年間使用した茶筒一つ磨くだけで布は真っ黒に。

さて結果は…

圧巻…息を飲む美しさ。購入したときのあの光沢が2年ぶりに戻ってきた。色変化を愉しむことに囚われていたが、これをみて気持ちがスッキリとした。

僕が求めているの開化堂茶筒の美しさはこれだ。

実物は写真で見るよりもずっとずっと美しく、ニヤニヤが止まらない。そして購入したときのようにキャニスターの端をそっと持って指紋すらつかないように大切に扱っている自分がいた。

日々大切に手の平で撫でて時を重ね育てている方からすると、とんでもない話かもしれない。しかしこんなに簡単に新品と変わらぬ光沢が。きっとあの日の感動が蘇える。

ピカール金属磨き直し  click 

 

おわりに

冒頭での写真のキャニスターが半年使用後で既に上記のように風合いが変化した。手になじませて敢えて触る方と、通常使用とでこれだけ違いも出る。今は黒ずんで味わい深くなった方を深煎り豆用、明るい方を浅煎り豆用として使い分けしている。

豆の鮮度維持も申し分なく、非常に使い勝手が良い。眺めているだけで美しく所有欲を満たしてくれる開化堂のコーヒーキャニスターは、創業以来、一貫して職人による手づくりを守りつづけてきた。

近年、海外からの購入者も急増しているそうだ。日本が誇る伝統技術。それらは世代を2つ、3つ超えても大切に使用できる一生モノならぬ二生、三生モノ。

開化堂が自信持って謳う『百年使える暮らしの道具』は間違いなく私たちの日々のCoffeeLifeを豊かにしてくれる逸品だ。

開化堂  茶筒(キャニスター)
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暁屋Coffee