濃厚で贅沢な抹茶ラテ
抹茶ラテは”美味しさの8割が抹茶の出来による”と断言しても間違いでないだろう。店舗の抹茶ラテはコスト面と作業時間の制約からオモテナシの抹茶ラテには程遠い。今回は誰でも簡単に作れる香り溢れる贅沢な濃厚抹茶ラテの作り方を紹介しよう。
材料
抹茶粉末 4g程度 (茶杓3杯)
お湯 40cc
牛乳 150cc
砂糖 1g-5g ※お好みで(抹茶を楽しみたい場合は無し)
道具
茶碗
茶筅(ちゃせん)
茶こし
茶杓
ミルクスチーマー or ミルクフォーマー
作り方
[1]抹茶粉末を計量する
抹茶粉末はミルクに負けないように4g前後入れると濃厚な抹茶本来の味を愉しめる。スタバの抹茶ラテとは抹茶の濃さも味も全く異なる。風味豊かな抹茶となる。
[2]抹茶を茶こしにかける
舌触りの良い滑らかな飲み口になる
[3]80℃のお湯を注ぐ
沸騰後すぐの熱湯は注がずに、一度お湯を別の容器に移すなどして必ず80℃前後の湯を注ぐ。抹茶の旨味を最大限に引き出す大切なポイント。お好みで砂糖を1〜5g加える(スタバくらいだと4〜5g)
[4]茶をたてる
茶筅を使ってしっかりと泡立たせる。手首ではなく肘を支点にして本格的に抹茶を点てる。
[5]フォームドミルクをつくる
ミルクの甘みを引き出し、きめの細かいミルクにスチーミングする(温度65℃程度)
ミルクフォーマーで作る
エスプレッソマシンのスチームが無い場合は安価なミルクフォーマーでも十分代用できる。注意すべき点は抹茶同様にミルクの温度。鍋か電子レンジで65℃前後に温めた牛乳を一気にフォーミングするのがコツ。
慣れが必要だがフォームしすぎると泡っぽくなってしまうので、あまり泡立てせずに、絹のようなミルクをイメージしてフォーミングするようにしよう
[6]抹茶にフォームドミルクを加える
抹茶をしっかり泡立ててたてるとラテアートは描きづらくなるが、抹茶の味が主役なのでミルクが加わるこの仄かな淡いグラデーションを愉しむのが濃厚抹茶ラテ。
[7]濃厚抹茶ラテのできあがり
この濃厚抹茶の味はお店では決して味わえない贅沢。抹茶本来の味を存分に愉しみつつ、フォームされて甘みを帯びたミルクとの絶妙な調和がたまらなく相性が良い。
スタバの抹茶ラテと比較
抹茶の香り、味、泡の口当たり、ミルクの甘みのどれをとっても比較にならない。写真以上に実際に飲んだときの違いは非常に大きい。
おいしく作るポイント
抹茶は粉末から茶筅でしっかりとたてる
濃厚抹茶ラテは抹茶が主役。本格的にたてることが最も大切
抹茶へ注ぐ湯温は80℃
高温の湯を淹れて抹茶の風味を傷つけない
茶碗、カップは事前に湯を注ぎ温めておく
ミルクの温度は65℃前後で仕上げる
70℃以上は絶対にNG。ミルクの甘みを最大限に活かす
終わりに
お茶は日本人のDNAに染み付いたsoul food。それは多忙な日々の休息や、家族・友人とのコミュニケーションのお共に、またある時は素晴らしい1日の始まりに。一千年以上の刻を越えて親しまれている根源は『和』に他ならない。
和の心を持って自分自身へのご褒美に抹茶ラテを作って欲しい。きっと日本人として忘れていた何かを思い出させてくれる、そんな奥深い味を感じることができるだろう。
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