KRUVE Sifterを購入する前に確認すべき2つのこと&レビュー

コーヒー業界におけるサードウェーブのムーブメントによりスペシャルティコーヒーが注目されるようになると、焙煎の浅煎り、深煎りを問わず『クリーンな味わい』というものに関心が集まるようになってきた。

コーヒー豆の精製プロセスのこだわりや、焙煎技術、グラインド精度、抽出方式など、クリーンな味わいを引き立たせるための方法は様々にある。今回はその中でも均一な粒度の獲得による微粉を排除したクリーンなコーヒーを作る事ができるアイテム、KRUVE Sifterをレビューしてみたい。

KRUVE Sifter クルーヴ シフター (SIX, SILVER)
KRUVE公式HP
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KRUVE Sifterの仕組み

上段・中段・下段トレイ

仕組みは非常にシンプルで、3段の弁当箱のようになっており、そこへメッシュをセット。荒すぎる粉を通さないメッシュと、細かすぎる粉(微粉)を通過させて落とすメッシュの働きにより、期待した粒度のみの粉を収集することが可能となる仕組み。

800μm:上段 荒い粉やチャフを取り除く

400μm:下段 雑味の原因となりやすい微粉を取り除く

メッシュはいくつもの種類があり、自身の抽出したい飲み方に合わせて組み合わせることで最適な粒度のみを集めた粉をつくることができる。

抽出レシピ

実際に使用してみた【粒度:ハンドドリップ】

今回はハンドドリップ(Pour Over)なので公式で推奨のとおりメッシュ400-800μmを使用。

コーヒー豆を10g

みるっこ♯4.5 中細挽きでグラインド

上段トレイに粉を入れて1分間シェイク


ふるい完了

ここで問題が発生。画像のとおり、メインの下段メッシュよりも、どう見ても左側の荒すぎる粉を捕捉する上段メッシュに粉が多く残っている。一体どういうことだろうか。

性能の低いグラインダーを使用しているならまだしも、今回使用したのは家庭用では非常に評価の高い”富士珈機 みるっこ”である。挽目は中細挽きで行っており、当然に均一性も高い。

下段メッシュに残ったコーヒー粉を計測したところ僅か2.7gしか集められていなかった。当初はKRUVEを使用した場合にどの程度クリーンなコーヒーを味わえるかを実証しようかと考えていたが急遽中止に。あまりにも残念な結果であるためこの結果を検証をすることにした。

検証【比率検証】

Boulders(粒体) 6.8g

mesh(粉体) 2.7g

Fines(微粉) 0.5g

結果は上記のとおり。何がまずいかって、これだと仮にKRUVEを使って”富士珈機みるっこ”で10gの均一なハンドドリップ用の粒度を集めようとした場合、コーヒー豆が約37g必要になってしまう。これは流石に論外だ。

原因と分析

原因はこの説明書にあった。“大半の粉が中段のトレイに収まるまで あなたのグラインダーの挽目をセッティングしろ”と書いてある。

いやいや、グラインダーはペーパードリップ用の粗さでセットしてあるから。。。粒度を間違っているのは明らかにKRUVEのメッシュ組み合わせの方だ。

下段メッシュの粉を拡大

下段メッシュ(800μm)のこの挽目はペーパードリップで使用される中挽き〜中細挽きでは無い。これはモカエキスプレスで使用される細挽きだ。かなりパウダーに近いため、これに湯を通すと通過せずに溜まってしまい過抽出になってしまう。

調整(ADJUST)すべきは僕のグラインダーではなくKRUVEの推奨メッシュ=メッシュ800μm

である。なぜにこんな致命的なミスを犯しているのか?理解に苦しむレベルだ。

後に調べると、海外レビューでも全く同じ指摘がいくつも確認できた。利用者は公式推奨のメッシュで使用しないよう注意喚起している。
 追記:その後様々なコーヒー関係者から「同じことを思っていた」などのメッセージを多数いただいた。反対に批判的な言葉もあったが、コーヒー器具として一定数以上の不満の声が(ましてや目的を果たせないとの声)が上がってしまうことが問題では無かろうか。まあこれ以上はやめておこう。

KRUVE Sifterを購入する前に確認すべき2つのこと

購入する前に必ず注意すべきことは①メッシュが2枚のみモデルは購入しないこと②KRUVEが推奨する抽出器具によるメッシュ目安(上段-下段)は当てにしないことである。

もし僕がハンドドリップによる抽出ためにKRUVEを使用するのであれば上段メッシュを1000〜1200μmでセットする。こうすることで今回のように上段に粉が残りすぎることを防止することができ、下段メッシュへ適切な粉と粒度を落とせる。

Pour Over用として売り出されているメッシュ2枚モデル(400μmと800μmメッシュのみ)のみでは本当に使い物にならない。

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おわりに&レビュー

購入するまでは、微粉の無い粒度の均一でクリーンなコーヒーにとても期待をしていたが、正直いうとそれ以上に使い勝手が悪すぎた。デザインこそ先進的でクールなデザインとなっているがKRUVE公式が推奨するメッシュは明らかに誤ったものになっている。

個人的には非常にマイナスポイントであったのは粉を落とさずに移し替えることが困難で、メッシュに粉と油分が付着するため掃除が非常に面倒である点。極めつけに価格も高い。

また、味の再現性は高いが、クリーンになりすぎてしまうため好みの問題もあるが個人的には味が単調で遊びが無くなるように感じた。僅かな微粉までも悪とするのはコーヒーを愉しむことから遠ざかっていくように感じた。

それでも一定の微粉は取り除くとクリーンな味わいとなり、甘みや、酸味、果実感を引き立たせる方法であるのも事実。しかし、そういうときには以下のような商品もあるので、これらで十分かと。僕の場合は豆によっては茶こしを利用して微粉を剥がして雑味を減らしたりといったことをやっている。

コーヒーアイテムは玉石混交。自分の好みを知り、使いこなすことであなたの日々のCoffeeLifeがより豊かになるのもの。今回は残念なレビュー結果となったKRUVEだが、ぜひ改善されたKRUVEで再度レビューできる日を楽しみにしていよう。

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