2015年2月に東京・清澄白河に日本上陸を果たして今年で5年。いまだにショップにはブルーボトルコーヒーのファンで賑わっている。洗練された店舗やコーヒー器具は老若男女問わず惹き付ける。
6月にはついに横浜にも進出し、街の雰囲気と人の流れを変えるほどの連日の賑わいを見せている。
今回はそんなBlue Bottle Coffeeで販売されているコーヒーグッズから、僕が実際に購入したおすすめの3商品を紹介したい。これからコーヒーを始める人にも、コーヒーマニアにも必見の道具なのでぜひチェックしてほしい。
ブルーボトルコーヒーの器具のすごいところ
すごいところというか嬉しいところでもあるのだが、日本企業のOEMやMADE IN JAPANなどがとても多い。創業者のジェームス・フリーマンは丁寧な仕事をする日本のコーヒー文化(喫茶店文化)をとても好みブルーボトルコーヒーの運営方針にも影響があったとされる。
コーヒー業界のAppleとまでいわれる同社が、有田焼のドリッパーを使い、日本で作られた竹製の紙フィルターを通して、日本のコーヒーウェアブランドKINTO(キントー)社製のコーヒーサーバーにコーヒーを落とす。水出しコーヒーを作るならば、HARIOの水出しコーヒーボトルをブルーボトルカラーで提供する。
これでもかってくらい日本贔屓(びいき)。だがこれらは米国のオンラインストアでも韓国の店舗でも同様に販売されている。日本国内向けのポーズでは無いのだ。見る人が見れば、良い道具、良い技術が日本にはあるんだなと、そう実感させられる。
おすすめのグッズ3選
僕が特にオススメしたいグッズは上の3商品。
僕はブルーボトルの熱狂的ファンでは無いので、家でのコーヒータイムにあのホワイト&ブルーのロゴが主張する商品は少しだけ敬遠してしまう。と言いつつも来月あたりにマグカップを購入しているかもしれないけれど。。
外箱からブランドカラーが統一されてて惹き込まれるよね
コールドブリューボトル(水出しコーヒー)
これほんと最高。水出しコーヒーを作る『HARIOのフィルターインコーヒーボトル』をブルーボトルのオリジナルカラーで販売しているのだが爽やかですごくいい。HARIOのタイプを購入しようか悩んでいたのだがボトルカラーが好きになれずに保留していた。
水出しコーヒーは、すっきりとした爽やかな甘さを感じる飲み口に仕上がるため、ブルーボトルカラーはとてもマッチする。この無駄のないワイボトル型のデザインもブルーボトルとの相性が非常に良い。
注いでいるときから絵になるので美味しさを一層引き立たせてくれる。
夏にぴったりな爽やかなカラー。器具って大事。
1度に5杯分(650ml)が作れるサイズ感も絶妙。構造もシンプルで、ボトルの注ぎ口付近はシリコン素材で丸洗い可能なため衛生的。冷蔵庫に横に寝かしても溢れないので冷蔵する際にもスペースに困らない。
水出しコーヒー(コールドブリュー)を美味しく作るコツは過去記事があるので参考にして欲しい。ちなみに僕の場合は豆45gに対して水600g弱で抽出することが多い。
美味しくつくるポイントは多少濃く作ること。抽出後に少し水を足して調整するのが最も安定するよ
カラー展開はブルーとグレー。どちらも魅力的で最後まで悩んだ。ホワイトではなくグレーなところもブルーボトルコーヒーの色選びのセンスが感じられる。もう2本とも買ってしまおうかなとまで思ったくらい。
コールドブリューボトル(ブルーボトルVer.)
Blue Bottle Coffee 公式HP
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水出しコーヒーは、初心者の人でも簡単に一流コーヒーショップと同じ味を自宅で再現することができる。僕のコーヒーに対する印象を180度変えたのも暑い夏の日に飲んだコールドブリューがきっかけだった。
水出しコーヒーの作り方のコツは下の過去記事を参考にしてほしい。きっと自宅で幸せなコールドブリュー体験ができるはずだ。
僕がスペシャルティコーヒーを好きになるきっかけとなったのは意外にも美味しい水出しコーヒーを飲んだことだった。それまで砂糖とミルクたっぷりの缶コーヒーとコンビニコーヒーしか飲まなかった僕の味覚を根っこからひっくり返されたのを覚えている。[…]
コーヒーカラフェ 500ml
次にオススメするのは、BLUE BOTTLE COFFEEの店舗でも使用されているこのコーヒーサーバー。KINTOがブルーボトルコーヒーオリジナルで製造している。ガラスサーバーは様々なメーカーが製造しているがスリムで高さのあるシンプルなものを探していた。
このサーバーには目盛りがなく、完全に透明なところが気に入った。普段はスケールを使うか、ドリッパーの方で湯量を計測できてしまうことも多く(エアロプレスやDelter coffee press、CLEVERドリッパー)、目盛りは無いほうが抽出風景は美しいと思っていた。
サーバーに高さがあるのでドリップされた滴が落ちていく様子が覗けるのと、液面の跳ね上がりと『音』がなんとも心地よい。そして細い筒状になっているため淹れたての香りがスーッと上に昇ってくるため、他のサーバーよりもコーヒーの香りが愉しめるように感じた。
取っ手が真ん中でなく、上寄りについているのもデザイン美を感じるね
さすがKINTO製だけあって、注ぎやすさもGOOD♪♪
このコーヒーカラフェは容量500mlとなっているがこれが絶妙。僕は普段使いでは150〜250ml抽出程度の容量をかなり余らせた使い方となっているが、非常に扱いやすく様々なドリッパーとの相性も良い。初めてのサーバー選びでも、2個目以降にもきっと満足できることだろう。
エアロプレスやデルターコーヒープレスなどの縦長のプレス器具との一体感がとてもいい。
高さがあるから下から覗き込みやすいのも気に入った
元となっているKINTOのコーヒージャグは高さが同じだが直径が1cm大きく容量も600mlのため印象がだいぶ異なる(下の画像)。好みだとは思うが、ブルーボトルコーヒーのオリジナルタイプが僕は好きだ。
(KINTO SCS コーヒージャグ 600ml)
底面にはさり気なくBLUE BOTLEの印字が。耐熱で電子レンジ・食洗機OK。ガラスの質感も厚すぎずとても良い。
コーヒーカラフェ(ブルーボトルVer.)
Blue Bottle Coffee 公式HP
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- KINTOマグカップ(アンバー) click
美濃焼のラテカップ&ソーサーセット
3つ目はラテカップ&ソーサーセット。1,300年の歴史を持つ岐阜県多治見市で製造される美濃焼のラテカップというだけでそそられてしまう。実際に手に取ると、継ぎ目の無いうっとりするほど柔らかなデザイン。
僕は朝食のグラノーラやコーンフレークを食べる際の器としても使用している。300mlタイプだと程よいサイズ感で女性には特におすすめ。シームレスな取っ手は持ちやすく、薄いGlayのカラーがとても落ち着く。朝の素敵なひとときを演出してれるはずだ。
カップを持ち上げたときに初めて気付くロゴマークの仕掛けが面白い。来客時の話題にもなるが、これは冒頭にご紹介した創業者ジェームス・フリーマンの『お店はコーヒーを楽しむ空間で、それ以外の要素を できる限り排除する』という考え方からきているそうだ。
今回ご紹介してきたおすすめ3商品も『シンプル』かつ『さり気なさ』が随所に感じられるのはそのためだったのか。あくまでも主役はコーヒーであり、そのコーヒーを楽しむ空間にはブランドイメージ等を主張しすぎるものであってはならないとしているのだろう。
日本の伝統工芸を今注目のデザイナーである安積氏が手掛けたカップ&ソーサー。磁気焼成時の歪みや釉薬(ゆうやく)の微かなむらさえも利用して、リラックス感を与えるデザインに仕上げた。ブルーボトルコーヒーのこだわりを存分に感じられるはずだ。
(電子レンジ:可 食洗機:可) ※容量165mlのサイズもあり
ラテカップ&ソーサー(ブルーボトルVer.)
Blue Bottle Coffee 公式HP
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おわりに
いかがだっただろうか。僕はブルーボトルコーヒーがこんなにも日本と深く繋がっており、日本の心に近い仕事をするショップだとは知らなかった。米国西海岸で大成功を収めたサードウェーブコーヒーの代表格が世界進出の最初の店に選んだのは東京清澄白河であった。
日本のコーヒーを愛し、日本の製造業の技術に敬意を払う。そして日本企業では出来なかった需要をつくり、本日もまた世代を超えて品質の高いサードウェーブコーヒーの素晴らしい体験を提供し続けている。一杯ずつ丁寧に。
6月にオープンしたNEWoMan YOKOHAMA カフェスタンド
これがどれだけ尊いことかは、コーヒーショップを経営している人や少し意識の高いバリスタなら分かるはずだ。コーヒーの素晴らしさを伝える最初の入口を作ることの大変さとその重要さを。
今後も彼らが『丁寧』に生み出す素晴らしい道具たちに注目していきたい。
コールドブリューボトル(ブルーボトルVer.)
Blue Bottle Coffee 公式HP
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コーヒーカラフェ(ブルーボトルVer.)
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ラテカップ&ソーサー(ブルーボトルVer.)
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